殺人鬼の棲む島
第62章 7日目 正午 森
マイナスイオンを浴びながら紫響は散歩をするように森を歩いている。
手にはバスケットをぶら下げ、悠夢が先程作ったばかりの獣道を歩いていた。
普通に考えれば出来たばかりの獣道など歩くはずがない。
まるで悠夢を追いかけるかのように紫響は進んでいく。
死ににいくように見えるが、もちろん違う。
作った獣道を見ただけで紫響は悠夢の心を把握した。
悠夢は余裕なくひたすら獲物を探して徘徊している。
ならば後戻りはしない。
しかも道は続いている。
つまり草むらには隠れていない。
だから紫響は平然と後を追うように歩ける。
手にはバスケットをぶら下げ、悠夢が先程作ったばかりの獣道を歩いていた。
普通に考えれば出来たばかりの獣道など歩くはずがない。
まるで悠夢を追いかけるかのように紫響は進んでいく。
死ににいくように見えるが、もちろん違う。
作った獣道を見ただけで紫響は悠夢の心を把握した。
悠夢は余裕なくひたすら獲物を探して徘徊している。
ならば後戻りはしない。
しかも道は続いている。
つまり草むらには隠れていない。
だから紫響は平然と後を追うように歩ける。