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殺人鬼の棲む島

第64章 7日目 夕方 旧洋館跡

夜明け前に発火した旧洋館は鎮火していた。

遥風はその焼け跡に忍び寄っていた。

人が焦げたような嫌な臭いが鼻をつく。

見たくない……

そう思いながらも遥風は探していた。
焼け死んだ死体を。


「あっ……」


焼け焦げた死体を見つけて遥風は息を飲む。

亡骸は黒く煤けていて誰なのかはわからない。


「ッッ……!?」

首もとにかかったネックレスを見て遥風は息を飲む。

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