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殺人鬼の棲む島

第66章 7日目 日没 黒鵜館リビング

「あらあら……これじゃくつろげないじゃない……」

悠夢によって荒らされたリビングを見て紫響はため息をつく。

もしこのリビングに悠夢が留まっていれば紫響の命はなかった。

しかし紫響からは微塵の怯えも感じない。

それもそのはずだ。

紫響はわざとここに匂いを残していったのだから。

むしろその痕跡を確認して悠夢が怒り狂ったことに笑みさえこぼれる。


すべては狙い通りだからだ。


時間がないことに殺人鬼は焦っている。

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