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殺人鬼の棲む島

第66章 7日目 日没 黒鵜館リビング

その焦りを煽ってやるのが紫響の目的だからだ。


「ふふ……子供ねぇ……」

壊されていない椅子に腰掛け、紫響はワインを開ける。

ボルドーの1998年ものだ。

グラスに注ぎ喉を潤す。

「もう日が暮れるわね……」

少し険しい表情で窓の外を見る。


黒鵜島に最後の夜がやって来る。

二人の逃亡者と一人の殺人鬼は再び闇の中で戦うこととなる。

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