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殺人鬼の棲む島

第67章 7日目 夜 洞窟

「ごめんなさい……ごめんなさい……っ」

遥風は声を詰まらせて泣いた。

つい一週間前、みんな元気に集まっていた。

オフ会に遅刻しかかった遥風を心配して迎えに来てくれたのは京茶屋だった。


自分よりかなり年上が好みの遥風は、その京茶屋の優しそうで頼れそうな人柄に密かに胸が弾んだ。


しかしもう、その京茶屋はこの世にはいない。


小説にアドバイスをくれたすまいるは実に残念な人物だったが、それでも遥風は嬉しかった。

できればもっと話がしたかった……

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