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悠夢は腕を押さえて転げ回る。

手応えからいって骨はヒビが入ったろうと紫響は微笑む。


「その様子じゃまだ遥風さんも殺せてないみたいね」

「騙したなっ……」

「あなたに言われたくないわぁ」

うふふと楽しそうに悠夢を見下ろす紫響。

この構図だけ見ればどちらが殺人鬼なのかわからないくらいであった。

紫響は鞭を振り上げ、悠夢の顔面を狙う。