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殺人鬼の棲む島

第68章 7日目 夜更け 黒鵜館リビング

しまった、と悠夢は慌てて振り返る。

その隙に紫響が一気に間合いを詰め、鞭をしならせた。


「ぐぁあアアアァぁあ!!」

慌てて避けられたが鞭は悠夢の腕にヒットした。

悠夢は獣のような彷徨をあげ、のたうち回る。


振るった鞭はテーブルの上の年代物のワインボトルにも当たって凪ぎ払った。

一撃でワインボトルが割れ、その威力を物語った。


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