テキストサイズ

殺人鬼の棲む島

第69章 7日目 深夜 黒鵜館リビング

悠夢の腕の負傷は思ったよりもダメージが大きかった。

一日中走り回って疲労したところにこの骨折は効いた。

紫響の遺体を隠すことも出来ず、悠夢はリビングで倒れていた。

骨折した腕はじんじんと痛んで熱を持つ。

もう立ち上がって遥風を探す力は残っていなかった。

リビングで待ち構え、遥風が来たら不意討ちで殺すしかない。


「くそっ……」

無理に立ち上がろうとしてズキンと腕が痛む。

もう、時間がない……

いかないと……

遥風を殺しにいかないと……



ストーリーメニュー

TOPTOPへ