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殺人鬼の棲む島

第72章 8日目 真夜中~朝 黒鵜島

特別なにか大切なことではない。

それはわかっている。

だが、遥風はどこか腑に落ちない、モヤモヤした気持ちになる。


なにか、大切なことを見落としてないか……


黒鵜島という言葉に……


必死に記憶を遡る。


物事を考えるときの頭を掻く癖を無意識にしながら遥風はなにかを思い出そうとしていた。

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