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悠夢は折れた骨を庇うため木の枝で腕を固定して包帯で吊るしていた。

見よう見まねでやってみただけだがないのに比べればかなりましだった。


応急処置を施して残る一人の生存者、遥風を探した。


ここで討ち損じてはすべてが台無しだ。


悠夢が向かったのは船着き場だった。


迎えの船は船着き場に来る。

それであれば船着き場で待つのが一番間違いない。

逆に言えば絶対に生存者は船着き場に現れるのだ。


最後に待ち受けるならここしかない。