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殺人鬼の棲む島

第72章 8日目 真夜中~朝 黒鵜島

紫響さんはきっとまだ生きている。

そんな遥風の期待もリビングにつくと打ち砕かれた。


「紫響さんっ……」

リビングで横たわる紫響の亡骸は綺麗なものだった。

まるで絵画のような神秘的な美しさを感じる。

「紫響さんは死ぬときまで紫響さんなんだな……」

軽く手を合わせ、少しだけ笑った。


そして悠夢に対する罠を仕掛けに入る。


勝てるかどうか、それはわからない。

けどやるしかなかった。

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