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殺人鬼の棲む島

第72章 8日目 真夜中~朝 黒鵜島

悠夢は島中を急いで動き回った。

日はだいぶ上がってきている。


船着き場で待っていれば現れる。そう思っていたがそれは早計だったと気付く。


生き残っているのはあの遥風だ。


なにか突飛な作戦に打って出てくる可能性は充分にある。

とにかく素早くこの手で殺さなければならない。


はや歩きだった悠夢は段々と走り出し、最終的には全速力で駆け回っていた。


「いないっ……いないいないいないいないいないいないいないッ……どこだぁ!!」

もはやなりふり構わず怒鳴り散らしていた。

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