殺人鬼の棲む島
第72章 8日目 真夜中~朝 黒鵜島
「望ィイイ!!」
望の死体を穢された悠夢は慌てて駆け寄る。
「こんな……こんなこと許さないッッ!!」
駆け寄った悠夢がシャツのボタンをかけてやろうとした瞬間----
大きな本棚がグラッと揺れて悠夢に倒れかかってきた。
「うわぁあああっ!?」
逃げようと思えば逃げられたかも知れない。
しかし反射的に悠夢は望の死体を庇うように覆い被さってしまった。
「あががぁああ!!」
骨折した腕に本や本棚がぶつかり、激痛が走る。
そのまま脚や肩も本棚に押し潰された。
「わりとあっさり引っ掛かってくれたのね、殺人鬼さん……」
本棚の下敷きになった悠夢に遥風がそう告げた。
望の死体を穢された悠夢は慌てて駆け寄る。
「こんな……こんなこと許さないッッ!!」
駆け寄った悠夢がシャツのボタンをかけてやろうとした瞬間----
大きな本棚がグラッと揺れて悠夢に倒れかかってきた。
「うわぁあああっ!?」
逃げようと思えば逃げられたかも知れない。
しかし反射的に悠夢は望の死体を庇うように覆い被さってしまった。
「あががぁああ!!」
骨折した腕に本や本棚がぶつかり、激痛が走る。
そのまま脚や肩も本棚に押し潰された。
「わりとあっさり引っ掛かってくれたのね、殺人鬼さん……」
本棚の下敷きになった悠夢に遥風がそう告げた。