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殺人鬼の棲む島

第73章 8日目 帰還

「遂にすまいる先生に会えますわ!!」

未来はきゃっきゃとはしゃぎながら甲板に出て潮風を浴びる。

ロリータファッションのスカートが風ではためく。

「落ちないでね」

ともこは笑いながら注意をする。

すまいるの作品はホラー作品のGAMEくらいしか読んだことがないともこにはそこまで魅力は感じないが、未来にとっては大きな存在なんだと改めて思い知らされる。

「ほら、前に見えてるあれが黒鵜島だ……」

船長が前方の島を指差す。

「へぇ……なんか岩の塊って感じの島ですね」

ともこはそのゴツゴツとした外観からそんな感想を漏らした。

「あんな島に船つけられるんですか?」

ともこはそんな疑問を口にした。

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