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殺人鬼の棲む島

第73章 8日目 帰還

その女の子は船の先端から身を乗り出しており、笑いながら手を降って何か叫んでいる。


「すまいる先生ですかぁー?」


さらに船が近づくとその少女がそう叫んでることがわかった。

必死に手を降ってるその少女に手を振り返す気力は残ってなかった。


やがて船は着岸され、すぐにその少女は船から降りてきた。

その後ろからショートヘアの女性と船長も降りてくる。

「先生とお会いできて感動ですっ!!」

その少女は未来と名乗った。

「ごめんなさい……私はすまいるさんじゃないの……」

「なぁんだ!! がっかり。先生は?」

未来はせっついてくるが今はそれどころではない。

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