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殺人鬼の棲む島

第8章 2日目 早朝

「駄目じゃ!! どこに殺人犯がいるかもわからないようなところを歩かせる訳にはいかんっ!!」

京茶屋が注意すると悠夢は冷たい視線を京茶屋に向けたあと、リビングの方にも向けた。

「こんなギスギスした中にいるの、嫌なんです。ごめんなさい」

その冷たい視線は得体が知れないほど冷たく、元刑事の京茶屋の背筋さえゾクッとさせた。

「なんの騒ぎなの?」

階段を降りてきながら険のある声を出したのは紫響だった。

「いや、それが……」

階段の上を見上げながら答えてた京茶屋は口を開けて固まった。

紫響はピンクのシースルーのネグリジェを素肌の上に羽織っているだけだった。

その格好のままリビングに入る。

「朝から騒がしいこと……」

その姿を見て、我関せずを貫いていたソラもブッと吹き出した。


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