殺人鬼の棲む島
第14章 二日目 夜 旧洋館
「あと殺人鬼が隠れてるとしたらここじゃのぅ……」
黒鵜館のそばに建っている洋館の前に立ち、京茶屋がその廃屋を見上げる。
「見るからにここに潜んでそうですもんね……」
ゆきめは黒鵜館から持ってきた木の棒を握り締め直して旧洋館に近付く。
「ゆきめくんは帰ってなさい。もしなんかあったら危ないから」
ゆきめの肩に手を置きソラがたしなめる。
「嫌です。僕はすまいるさんを殺した奴に仇を討つんだっ」
「相手はもう二人も殺したような殺人鬼だぞ? そんな木の棒を振り回しても役にたたない」
「余計なお世話です。早く行きましょう」
ソラの制止も聞かずゆきめは一番に旧洋館内に突入していく。
仕方なくソラと京茶屋はそのあとに続いた。
黒鵜館のそばに建っている洋館の前に立ち、京茶屋がその廃屋を見上げる。
「見るからにここに潜んでそうですもんね……」
ゆきめは黒鵜館から持ってきた木の棒を握り締め直して旧洋館に近付く。
「ゆきめくんは帰ってなさい。もしなんかあったら危ないから」
ゆきめの肩に手を置きソラがたしなめる。
「嫌です。僕はすまいるさんを殺した奴に仇を討つんだっ」
「相手はもう二人も殺したような殺人鬼だぞ? そんな木の棒を振り回しても役にたたない」
「余計なお世話です。早く行きましょう」
ソラの制止も聞かずゆきめは一番に旧洋館内に突入していく。
仕方なくソラと京茶屋はそのあとに続いた。