殺人鬼の棲む島
第14章 二日目 夜 旧洋館
旧洋館は黒鵜館に比べ、随分と安っぽい造りだった。
出来たばかりの頃は少しは綺麗だったのかもしれないが、雨風に晒された月日を物語るような荒廃ぶりだった。
最初は及び腰で捜索していた三人であったが、一階を調べ終わる頃には度胸もついて大胆にドアを開け、家捜しをしていた。
二階に上がり、一室づつ潰していくが殺人鬼は潜んでいなかった。
いや、潜んでいないはおろか、一時的にも殺人鬼が待機していた様子さえ伺えなかった。
「もう気が済みましたか、京茶屋さん?」
夏野ソラはどこかバカにしたような口調でそう言うとさっさと黒鵜館に向かって歩いていく。
出来たばかりの頃は少しは綺麗だったのかもしれないが、雨風に晒された月日を物語るような荒廃ぶりだった。
最初は及び腰で捜索していた三人であったが、一階を調べ終わる頃には度胸もついて大胆にドアを開け、家捜しをしていた。
二階に上がり、一室づつ潰していくが殺人鬼は潜んでいなかった。
いや、潜んでいないはおろか、一時的にも殺人鬼が待機していた様子さえ伺えなかった。
「もう気が済みましたか、京茶屋さん?」
夏野ソラはどこかバカにしたような口調でそう言うとさっさと黒鵜館に向かって歩いていく。