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殺人鬼の棲む島

第14章 二日目 夜 旧洋館

「殺人鬼、いなかったですね……」

いなくて残念だ、みたいな顔をするゆきめ。

怖がっていたのを忘れさせるくらいの残念がりかたを見せる。

「うむ……もしかしたらもう殺人鬼はこの島にいないのかもしれないのぉ……」

一日島を捜索して殺人鬼を見つけられなかった京茶屋はさすがに少し疲れた表情を見せる。

しかしその表情が演技ではないという証拠はどこにもない。

三人は月明かりに照らされた黒鵜館へと戻っていった。

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