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殺人鬼の棲む島

第3章 一日目 朝

「あ? はい?」

面倒臭そうに顔を向けた男だったが、紫響に睨まれてすぐに姿勢を正した。

「はじめまして。私は紫響です。あなたは?」

「あ、紫響さん……はじめまして。私がオフ会主催のすまいるです」

「ええっー!? あ、あなたがすまいるさんなの!?」

不審者全開過ぎる風貌と態度のすまいるに紫響は声をあげた。

「はは。そのリアクション、紫響さんで四人目ですよ」

気の抜けた声で割って話に加わってきた男に紫響は視線を移す。

「僕はTOMです。リアルでははじめまして、ですね」

「わぁTOMさんっ!! 会いたかったです!!」

二人はネット上では交流があり、念願の対面となった。

紫響はすまいるのことなどどうでもよくなり、二人で募る話に花を咲かせる。


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