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殺人鬼の棲む島

第3章 一日目 朝

「向こうに結構集まってますぞ。紫響さんも行こう」

「あ、はい……」

すたすたと先を歩く京茶屋に慌てて紫響が着いていった。


京茶屋の言う通り、船着き場には既に複数のオフ会参加者が集まっていた。

二人の中学生くらいの女子と明らかに不審者風の男が話しているのが紫響の目に奇異に写った。

女子中学生二人は容易に察しがついた。

オフ会掲示板でも中学生と名乗っていた望と悠夢だ。

しかし中年の不審者男性は紫響が考えうる限りオフ会の参加者に該当者がいなかったからだ。

「あの……あなた?」

オフ会参加者に何かあったら大変だと紫響は不審者に声をかける。



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