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イケナイ関係

第11章 あやからの相談

バレンタイン当日の朝

玄関を開けると、いつもの様に淳弘が待っていた。

「玲奈、おはよ!」

玲奈は、淳弘の顔を見るなり、あやの言葉を思い出す。

(…大津くん…私のこと本当に好きなのかな?)

「今日は、バレンタインだな。誰かにチョコあげるのか?」

「……」

玲奈は、プイッと顔を背けた。

「何、怒ってんだよ。昨日メールしても返信してくんねぇし、着信も拒否するし」

「つ…私じゃなくて彼女にしてあげなよ!
一緒に登校するのも彼女とでしょ?
あや寂しがってた」

玲奈は、走って淳弘から離れた。

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