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イケナイ関係

第19章 罠

翌朝
アパートを出ると…そこには、珍しく、あやが待っていた。

「あれ?あや、どうしたの?」

「久々に玲奈と登校したくなって!(中学の時以来)途中まで一緒に行かない?」

「いいよ!」

「…あの時は、ごめんね?あやの気持ちを無視して、一方的に男の子紹介して。
でも決して悪気はなかったんだよ。玲奈にも幸せになってもらいたかったから」

「それより…玲奈って好きな人居るって言ってたじゃん?誰?同じ学校の人?」

「…す、好きな人なんて居ないよ」

「…そっか」

玲奈は、精一杯顔に出さないように偽りの自分を演じた。

「こうでも言わないと、しつこく付きまとわれたら嫌だもん。それに…今は、誰とも付き合いたくない」

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