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「君は失恋をして、綺麗になった」

第1章 「幸あれ」

まだ少し肌寒い3月中旬


3年生が卒業式を迎える今日

俺が出会った1つ年上の女の先輩。







部活帰りに通ったその教室で

ホワイトデーが近いからか

彼女はトリュフを食べていた。














泣きながら幸せそうに頬張る姿が

月明かりに照らされる。




そんな彼女の笑顔は

すごく綺麗で、大人っぽくて。










俺は不覚にも

そんな彼女に見惚れてしまった……。







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