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「君は失恋をして、綺麗になった」

第1章 「幸あれ」

…………


卒業式前日
翔太から「教室で待ってろ」と言われ
私は翌日の放課後
人の出払った教室で胸を踊らせながら
彼の姿を待ち望んでいた。


それが、数時間前までの私。













あの体育倉庫の前で
告白したんだよね……。








校舎3階の日当たりのいい席に腰掛る。


そして
風に髪をなびかせながら
この2年間を振り返る。


これが、今の私。


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