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「君は失恋をして、綺麗になった」

第2章 「なごり雪」





『はぁ……』


思わずこぼれてしまった大きなため息。






本音を言えば告白したい。




でも私は年上で…

しかも凛の方が大人っぽいもんだから

〝好き〟って伝えるだけの告白じゃ

子供っぽくて絶対できない。







『今日で最後なのに……』





何度も伝えようと試みるものの

無駄に可愛くないプライドだけが

私の中の〝あと一歩〟を妨げていた。


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