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「君は失恋をして、綺麗になった」

第2章 「なごり雪」



いつもはタメ口なくせに
こういう、ちゃんとした時には
敬語で返してくれる凛。



その姿勢が、私に対する
彼なりの誠心誠意の形なんだと思った。






『はい……ちゃんと受け取りました』




気が抜けたら溢れてしまいそうな涙。

それでも〝私は大丈夫だよ〟って
ところを見せたくて…
ちゃめっけたっぷりに笑って見せた。


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