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「君は失恋をして、綺麗になった」

第3章 「名もなき恋の歌」



『ふぅ……くっ……っ』


だんだん堪えきれなくなった涙を
エナメルから引っ張り出した
タオルで拭う。






好きだった時間が長すぎて
結局言わず終いで終わってしまった恋。



でも、これでよかったんだよ。



最後に一目惚れした朔が見れたから…


私の大好きな人が
どちらも幸せになれたんだから。

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