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「君は失恋をして、綺麗になった」

第3章 「名もなき恋の歌」



マネージャーになってから
何度も見た朔の背中。


まっすぐ前だけを向いて走る
これ以上ないってくらい真剣な横顔。



あの時から変わらない
綺麗なフォームで…
朔は私から離れて
美沙の元へと走って行った。











ズキズキ痛む、心の内側。



でもこの痛みは
2人を応援するために負った傷。


決して
つらい失恋なんかじゃなかった。


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