「君は失恋をして、綺麗になった」
第4章 「大人のココア」
お風呂から出た後は
3人で酒オール。
といっても結局は
深夜2時くらいで柚子が就寝。
残った私と陽呂はといえば
〝寝るときって
人肌恋しくなるよね〟なんて
地味に恋愛トーク始めちゃって。
「中学んときもさ…
お前、意外とモテてたよなー」
『意外とって何よ、意外とって。
どうせ今はお子ちゃまヘアーだし
モテませんよーだ』
「バカ、んなこと言ってねーだろーが。
お前は嫌ってんだろうけど
俺は似合ってると思うよ、その髪型も」
『え……』
何で…
私が嫌っていること知ってるの⁇
何で…
そんな嬉しいこと言ってくれるの⁇
陽呂と同じベッドってだけでも
私、結構緊張してるんだよ⁇
お願いだから…
これ以上
ドキドキさせないでよ。