「君は失恋をして、綺麗になった」
第4章 「大人のココア」
駅内にあるコーヒーショップ。
ココアしか飲まないから
来たことなかったけど、今日は……
『カフェラテ1つ、お願いします』
少し経って
私似の女の子が描かれたカフェラテが
ゆっくりとテーブルに置かれた。
『すごい……
なんか可愛いですね(笑)』
「お客様をイメージしましたから。笑
では、どうぞごゆっくり」
若い店員さんにそう言われて
照れながらも口付ける。
『…ん、おいしい』
甘すぎない
少し苦味のあるカフェラテ。
また一つ、大人になった気がした。