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「再会」と呼べる「出会い」

第15章 そして繋がる

「カラスさん っ
 カラスさん…!!」


   あなたが
   私の名前を呼ぶ声が
   このドアの鍵を開けた



「…え 嘘
 思い出した??」


私は次朗君に抱きついた。
そうしたくてたまらなかった。


「ミカ?
 ミズカ…?」


しがみつく私を
次朗君の手が優しく剥がす。


次朗君のアメジストのような瞳が
泣きじゃくる私を鮮明に映す。


「ごめんなさい
 真っ直ぐ… 
 これなかったっ!!」

「…」

「寄り道しちゃった…
 真っ直ぐあなたの元に
 行く約束だったのに」





ずっと払拭できなかった
次朗君に対する申し訳ない気持ち。







優司くんと

カラスさん…次朗君以外の人と
繋がってしまった。



「…っ  ごめんなさい!!」









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