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好きで、好きで、好きで。

第3章 さざ波

紗理奈が顔を伏せて言うと、操がまた悩み込む。

そして二人で無言で歩いていると、いつも別れる交差点に来た。

二人で立ち止まる。
先に操が口を開いた。

「可哀想じゃないよ?」

「え、なんで?」

「だってその人から二番目で良いって言ってるんだし...それに私は優くんが何よりも優先だから!」

「....」

紗理奈が眉をしかめると、操はちょっと悲しそうな顔をした。
そんな顔をみるのは久しぶりだった。


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