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BL~中編・長編集2~

第9章 ~番外編②~

「……反省してる?」

「してる。」

俺が頷くと、翔は俺の腕の中でくるっと反転して、俺の方を向いてきた。

「じゃあ、キスして?」

「え?」

翔はそう言うと、顔を近づけてきた。

「……誓いのキス。」

「…いいよ。」

翔の顎を掴み、上を向かせてゆっくりと唇を重ねる。

「ふっ…ん…ッ…ぁ…」

唇を離すと、翔が胸に顔をうずめてきた。
そんな可愛い行動に、再びムラムラしてきてしまう俺。

「…翔と一緒に寝るのは、あんまりよくないな。」

「えっ? なんで?」

少し傷ついた表情を浮かべる翔。 俺は少し微笑むと、キスできる距離まで顔を近づけた。

「理性がもたない。」

「っ………」

翔の顔がみるみる赤くなっていく。

「む、無理だよ!?」

「大丈夫だって。 しないから。」

慌てて俺から離れようとする翔を抱き寄せながら、それを否定する。

しかし、翔はまだ信じられないようで、再度聞かれた。

「……ほんとに?」

「うん。 恋人の体を気遣うのは、彼氏として当然だろ?」

唇に軽くキスをすると、翔は嬉しそうに微笑み、胸に顔をうずめて、なにやら小さい声で呟いた。

「弘樹…」

「ん?」

翔を抱きしめながら返事をする。

「……愛してる…」

「俺も…愛してるよ。」

「だから…」

不思議に思って翔を見ると、ちょうど翔もこちらを上目遣いで見上げてきたところだった。

「…僕を離さないで?」

「……もちろん。 嫌って言っても離さないから、覚悟して。」

俺達の生活は、まだまだ始まったばかり━━━

~END~




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