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「なぁ遥…ちょっと痛いから離して」
「えっ、あ、そうですよね！ごめんなさい…」
「いや、別にいいけどさ」

いや、別に良くないから。自分の恋人の前でそういうのしちゃっていいワケ？将悟さんよぉ。

怒りの矛先は、いつも好きな人に向いてしまう。
かなりの構ってちゃんだな、俺…

「研斗」
「ん？」

不意に名前を呼ばれて振り向く。
将悟の長く、綺麗な指が俺の顎辺りを這う。

顔が近付いてくる。……


「んっ！！」

俺は遥の目の前で


将悟と………キスをした。

唇をこじ開け、口内に将悟の舌が入ってくる。
先輩達からは死角になっていて見えない。
「…っ、何、やってるんですかっ！？」
「んんっ、んふ…」


将悟に口を塞がれ答えることができないまま、俺は腰を抜かした。
ヤバい……久しぶりにやったかも…

……じゃなくて！！！！！