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とあるホストの裏事情・完

第12章 愛と不安

俺は、仕事が終わったあと将悟の家に行った。
なんとなく、一緒に居たかったからかもしれない。


「どしたの?今日」
「んー…何か、寂しかった…かなー?」


荷物を下ろしながら言うと、すぐに後ろから抱きつかれる。

「何可愛いこと言ってんの。寂しかったんだ?」
「……っ、るさいな!!さっき言っただろ、二回もそんな恥ずいこと言わせんな!」


ニヤッ、と笑う将悟。
ちょっとムカついたけど、やっぱり寂しさのほうが勝っていて。
いつもは俺が一番近かったのに、遥が現れて
取られそうになって……
めちゃめちゃ不安だった。
将悟が、遥に惚れたらどうしよう、って。
不安にさせやがって…バカ


「バカ……」
「うん…俺、研斗バカだから、研斗しか見えない。」
「………ん…」


恥ずかしいことさらりと言っといて、表情一つ変えずにキスをする。
ちゃんと、愛が感じられた……

俺、ほんとに好きなんだよな……将悟のこと。

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