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とあるホストの裏事情・完

第12章 愛と不安

チュッ、チュッ、と
ついばむようなキスをする。
愛しいものでも見るような目で俺を見下ろし、また口付ける。

ちゃんと、好きだからって伝わってくるような気がして、少し心が軽くなった。
思い込みだったら、やだな…


「……ん、研斗、何で…」
「………っえ…?」
「泣いてんの?」



あ……
俺、泣いてた。
不安で不安で…泣いてた。

やっぱバカ。


バカ


バカ


俺が…バカ。


ちゃんと、愛、あったのに…
何で俺は不安なの?

「なに?思ってること、全部言え」

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