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とあるホストの裏事情・完

第16章 大切

「メシ食うか」

そう言ってエプロンの用意をする将悟。
何やってもカッコよくて、ちょっと羨ましかったりもする。
男にも女にもモテる顔してて、完璧な性格で。


それが俺の恋人?
どんなもんだよ、俺…

うーん、と項垂れてた。

「はは、お前いつからそんな考える人になったんだよ」

冷蔵庫をガサガサしながら笑う。
オムライスがいいなぁ、なんて俺の考えは、次の一言で儚く消えた。


「あ、やべ。卵ねーわ」


◇◆◇◆◇◆


「んま」
「当たり前。俺が作ってんだから」

ニッ、と笑いながらそう言う。
自画自賛、最近多いよな。
でも、ホントの事。


『お前が俺を好きなんだから。』
好きだよ、大好きだ。
俺には将悟しかいないっつったら
ちょっと重いかもしれねーけど
ホントに好き。

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