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とあるホストの裏事情・完

第17章 お前は猫で、お前も猫。

前行ったところを思い出して、車を走らせる。


幸い、迷わずに着いた。



「おーい、遥」

インターホンも押さずに中に入ると、研斗の靴があった。

そしたら、中で「はーい!」って声が聞こえたから
俺は靴を脱いで上がった。



「将悟さん!!待ってました、入ってください」
「もう入ってるよ、ってか研斗は?」

かすかにいい匂いがした。
なんか食ってんのかな


「今、ちょっと寝てます」
「は?なんで」
「えっとー、僕が呼ぶの早すぎたみたいで、眠たいから寝る、って・・・」
「手ぇ出してないだろうな」


俺はキッ、と睨みつける。


「こわっ、出してないですよ、寝てるだけ」


笑顔でそう言った遥
まぁ、安心・・・かな。


リビングに行ったら、研斗がソファーに横たわっていた。
俺は横に座って、研斗の頭を撫でた。すると、研斗が身を捩ったから
首の後ろにも手を添えてやると、「んっ・・・」と眉にシワを寄せて、色っぽい声を出したから、もっと弄ってやろうと思って
耳も優しく触った



「・・・そんなこと真顔でする将悟さんって、やっぱ変態ですね」
「分かってるよ。でも、可愛いだろ?」

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