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とあるホストの裏事情・完

第17章 お前は猫で、お前も猫。

◇◆◇◆◇◆



「だぁーからぁ、しょーごさんはぁ、接客うますぎなんですー」
「よな!!俺もそれずっっっと思ってたぁ」


楽しそうに響く笑い声。

そう、遥と研斗のもの。


俺と氷悠は、呆れた様子でため息ばかり。


「おいおい、お前ら・・・飲むのはいいけど酔いすぎだぞ」
「ん~?だってなんかうまいんだよな~この酒ぇ」
「はぁ・・・」


やっぱり酒弱いんだし無理か・・・
明日は絶対二日酔いだろ、研斗。



遥の様子を伺ってみると


「うお・・・」


氷悠の膝に頭を擦り付けて寝ていた。


「もう潰れたの、遥」
「あぁ、いっつも最終的にはこうなんの」
「へー・・・ 顔ニヤけてるし」
「・・・無意識」

だろうな、どんだけ遥好きなんだ、って話だよ。
・・・人のこと言えないけど、俺も。



「でさ将悟。俺さっきド○キで買ってきたんだけど・・・」
「ん・・・?ぶっ!!!え、ちょ何それ・・・」



氷悠が持っていたもの

それは・・・


「猫の全身パジャマ」



不適に笑うその顔は
やっぱりカッコよかった。(手に持ってるもん悪趣味だけど。)

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