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とあるホストの裏事情・完

第19章 お前は猫で、お前も猫。part2

「・・・もう、知らねーよ。研斗も遥も寝ちゃったから片付けるぞ」
「・・・うーい」


結構飲んだな・・・

ビールにウイスキーにチューハイ。

未成年に普通に飲ませてる、っていう罪悪感が込み上げてくる。
でも、仕事が仕事だし、どうせ飲めるようになるのもあと何ヵ月かだし。

酔っぱらうの早いと何かと面倒だから
ちゃんとストッパーかけるかなー・・・


美味しかった料理の皿を片付ける。まだ残ってるケーキを一切れつまみ食いをする。


「誰かとこんなにワイワイ飲んだり食ったりしたの、何年ぶりだろ・・・」

おいしくケーキを頂いていると、隣で氷悠がウイスキーを飲みながら
ふっ、と微笑んだ。

あー・・・、この笑顔で女は落ちる。
そう確信した。

「楽しかっただろ?」
「あぁ、ありがとな」


柄にも合わず礼を言う氷悠に少し驚きながら俺もフハッ、と笑う。

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