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とあるホストの裏事情・完

第20章 斎藤さんアドバイス

久しぶりに、男性客の斎藤さんが来た。
でも指名されたのは俺一人。
将悟は気にせず他の客についた。



「久しぶり、斎藤さん。指名ありがとうございます」
「久しぶり。どう、最近将悟とは。うまくやってる?」


まず最初に俺と将悟のことを気にしてくれる斎藤さんは、やっぱり優しい。
その感じが久しぶりで、なんだか嬉しかった。



「まぁ、いい感じです」
「そっか!良かった。あ、昨日はやっぱラブラブしてたの?」


ふいに昨日のことを聞かれる。
昨日は遥の誕生日でいっぱい飲んで食って、
それで・・・・・・
なんだったっけな・・・実はまだ頭痛くて、二日酔いになってちょっと具合悪い。

「昨日は・・・お酒たくさん飲んで、 寝てあんま覚えてないんですよ。でも、将悟といました」
「あーそっかそっか。将悟もいっぱい飲ませるもんねー。・・・で、その将悟のことで情報を一つ」

情報・・・?え、まさか・・・また浮気(?)してるとか?
それとも実はバイだ、とか?
それともホントは40歳前後、とか!?


うわー・・・怖い。
なんだろー・・・



「なんですか・・・?」
「んっふふーん。えっとね、将悟が好きなキスの話ぃ」
「・・・好きな、キス?」

好きなキス・・・え、どういうことだろ。
実はもっともーっと激しいのがしたい、とか?
それともディープキスは好きじゃないとか?あ、でもそれは無いな。うん。

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