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とあるホストの裏事情・完

第21章 親父

今日は将悟がオフの日で、俺は結構退屈してる。
そんなとき、男性客から指名が入った。





「はじめまして、指名ありがとうございます。研斗です」
「近藤です」
「近藤さんはお酒何にしますか?」
「じゃあ・・・ウイスキーで」



大人な、スタイリッシュな人。
メガネをかけてて、黒髪で
なんかTHE 真面目って人なんだけど、その知的なところが女性に人気ありそう。
イケメンだし。



「はい」
「ありがとうございます。研斗くんは飲まないんですか?」
「あー・・・ じゃあ、ちょっとだけ」


自分用のお酒を作ると、近藤さんと乾杯をした。


「男性客って、珍しいですよね」
「あー・・・まぁ女性よりは圧倒的に少ないからね。近藤さんは何でこの店きたの?」
「んー・・・ 特に理由は無いんだけど、強いて言うなら・・・ 欲求不満だから、かな」
「あーそういうお客さんいるよ、いっぱい」
「そうなんだ。なんか研斗くん話しやすい」


そう言われて、素直に嬉しかった。

長い指を使ってタバコを吸う姿は、色気が出ててかっこよかった。

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