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とあるホストの裏事情・完

第2章 好きじゃ…ない?

「ん?研斗、どしたん?」

俺が固まっていると、建志が言ってきた。

「っ…いやっ何でもないっす…」


「ホンマか?じゃ、指名くるまで待ってよか」

俺は建志と一緒に並んで待っていた。

すると、建志はすぐに指名された。

「ごめんな!もうちょっとで将悟来ると思うわ。待っとって」

「はい…」



俺は一人で並んでいた。
すると、向こうから1人の男がやってきた。



「お前、昨日将悟に相手してもらってたやつだろ?新入りくん」



「っ、お前!誰だよ」


「…お前ってなぁ、先輩に向かってなんていう口の利き方‥」

「研斗」


俺がその男に説教を受けそうになっていると、後ろから低音ボイスが聞こえてきた。

「研斗、指名入ったぞ」

声の主は、将悟だった。

「チッ…邪魔すんなよ将悟」

その男が悔しそうに将悟に絡む。


「だから、指名入ったんだってば。一応自己紹介しとけ」


「……灰崎託麻(ハイサキタクマ)だ。お前の先輩、よろしく」


「崎本研斗…」


「はい、早く行くぞ」


「あぁ…」











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