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とあるホストの裏事情・完

第22章 大切な人が

「ぶっ・・・は、なにすんだよ!」
「元気でいられるのも今のうちなんだよね、兄貴」
「なに・・・いって・・・」

顔つきが変わった絢。

やばい

ヤられる・・・っ


「やめろ・・・近づかないで・・・っ、おい!」
「こんな食べごろな男ほっとくわけ無いでしょ。兄貴はどっちでイキたい?」

絢がどこからかハサミを取り出す。
そして、俺のシャツをツツー、となぞる。

「っ・・・やめろ」
「あー、いいね、その目つき。ゾクゾクする・・・」
「やだっ、や・・・やだっ!」


俺がそう叫んだ瞬間、絢がニッ、と笑って
俺のシャツを引き裂いた。



「あ・・・あ、いやだっ・・・」
「兄貴ってこんな可愛い顔するんだー・・・」


コイツ、やっぱ頭おかしいだろ
地味にかすって痛いんだけど


「おまっ、いい加減にして・・・っ」
「もーうちょっと弄ってもいい?
ってか返事きかないけど」


不敵に笑う絢は別人のようで
俺は背筋が凍った。














「苛めまーす✩」

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