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とあるホストの裏事情・完

第25章 限界

「ほら早く」
「んー…」

のそのそとベッドに上がり込んでくる研斗。
俺に背を向けて眠りにつこうとしてるらしい。

「研斗、こっち向いて」
「…もー寝るぞ」
「向い合わせで寝てくれないんだ? こっち向けよー」
「るっさいなー…」

しぶしぶと身体の向きを変えると、俺の胸に頭を預けて目をつぶった。
はー、なんなんコイツ。可愛すぎかよ。
俺は嬉しくなってなんにもしないまま寝てもいい、そう思っていた。

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