とあるホストの裏事情・完
第25章 限界
「風呂は?」
「ん、入った」
「早いな。寝てりゃよかったのに」
「んー、なんか眠たくなかったし、映画してたから見てた」
嘘つけ。今思いっきり目こすってんじゃねーかよ。
可愛いなくそ。
「…素直じゃないのー」
「なーにがだよっ」
一回、研斗を抱き締める。
すると聞こえる、心臓の音。
…まだ怖がってんのかな。今ならいけるか?でも眠たそうにしてたし…
はぁ…ヤりてぇ……
「将悟? どしたの?」
「…まだ怖い?」
「えっ?」
いきなりの質問に、一瞬変な顔をしたあと、我に返ったように視線をそらす。
わかってるけど、拒否られるのもいい加減ツラい。
「え、っとー… 俺、よくわかんない、って言うか…」
「うん。 俺は研斗がやだって言うんだったら、無理矢理するつもりはねーから安心して」
「……将悟なら大丈夫だ、って思ってるけど、やっぱなんか… うーん…」
「わかったわかった。 じゃあ今日もやめとく」
そーだよなー…
怖いよな、まだ。
今は研斗のことが最優先だ、って考えてんのに。人間ってやっぱり、自分のやりたいことが真っ先に出てくるんだろうか。
「…風呂入るの?」
「入る。一緒入る?」
「バッ!カ、入らねーよ!」
「何いまさら恥ずかしがってんだよ~」
そーんなに嫌がらなくてもいーじゃん。ちょっと傷付くわー。
◇◆◇◆◇◆
「研斗ー。寝るぞ」
「んー、待ってー」
眠いくせに、ソファーでなんかの雑誌を読んでる。
今日は同じベッドで寝てやろ。
いつもは俺が敷き布団で床で寝てるから、特に触れあいなし。つまんねー夜を過ごしてる。
「けーんと。早く寝たいんですけど」
「ちょっと待って。あとちょっとで読み終わる」
「…何読んでんの?ゲイ雑誌?」
「ちっげーよ!もう、寝る!」
ほいほい、いちいち声がでけーよバカ。
俺がベッドに寝転んでるのを見ると、一瞬チラ、と床を見て。おそらく敷き布団がないかの確認だろ。
「一緒寝てもいいっすか?研斗サン」
「……いーっすよ」
「あざす」
俺がそう言うと目を細めて、はは、と笑った。
あ、そーゆーの…
結構クるな。
「ん、入った」
「早いな。寝てりゃよかったのに」
「んー、なんか眠たくなかったし、映画してたから見てた」
嘘つけ。今思いっきり目こすってんじゃねーかよ。
可愛いなくそ。
「…素直じゃないのー」
「なーにがだよっ」
一回、研斗を抱き締める。
すると聞こえる、心臓の音。
…まだ怖がってんのかな。今ならいけるか?でも眠たそうにしてたし…
はぁ…ヤりてぇ……
「将悟? どしたの?」
「…まだ怖い?」
「えっ?」
いきなりの質問に、一瞬変な顔をしたあと、我に返ったように視線をそらす。
わかってるけど、拒否られるのもいい加減ツラい。
「え、っとー… 俺、よくわかんない、って言うか…」
「うん。 俺は研斗がやだって言うんだったら、無理矢理するつもりはねーから安心して」
「……将悟なら大丈夫だ、って思ってるけど、やっぱなんか… うーん…」
「わかったわかった。 じゃあ今日もやめとく」
そーだよなー…
怖いよな、まだ。
今は研斗のことが最優先だ、って考えてんのに。人間ってやっぱり、自分のやりたいことが真っ先に出てくるんだろうか。
「…風呂入るの?」
「入る。一緒入る?」
「バッ!カ、入らねーよ!」
「何いまさら恥ずかしがってんだよ~」
そーんなに嫌がらなくてもいーじゃん。ちょっと傷付くわー。
◇◆◇◆◇◆
「研斗ー。寝るぞ」
「んー、待ってー」
眠いくせに、ソファーでなんかの雑誌を読んでる。
今日は同じベッドで寝てやろ。
いつもは俺が敷き布団で床で寝てるから、特に触れあいなし。つまんねー夜を過ごしてる。
「けーんと。早く寝たいんですけど」
「ちょっと待って。あとちょっとで読み終わる」
「…何読んでんの?ゲイ雑誌?」
「ちっげーよ!もう、寝る!」
ほいほい、いちいち声がでけーよバカ。
俺がベッドに寝転んでるのを見ると、一瞬チラ、と床を見て。おそらく敷き布団がないかの確認だろ。
「一緒寝てもいいっすか?研斗サン」
「……いーっすよ」
「あざす」
俺がそう言うと目を細めて、はは、と笑った。
あ、そーゆーの…
結構クるな。