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とあるホストの裏事情・完

第25章 限界

「…もう一回」
「あっ!?や、もう無理だっ、て…っん」


もう、されるがままに。
耳とか首とか、弱いの知ってるくせに。ときどきそこを刺激する。

「んっ、あ…」
「感じてるじゃん。声出てる」
「耳っ、弱いんだって…っ 言ったじゃん…」
「かーわい。俺、止まんねーかも」
「あぁ~っ、首む、りっ…んぁ」

声が自然に出てしまう。抑えようとしたら、息がつまって苦しい。
でも、俺…
意外とふつーにできてる…かも?


「ほら、息あがってるし。気持ちいんでしょ」
「首、ばっかするから…っ」
「だから感じてんじゃんって言ってんの」

余裕ぶった顔で頬を優しく撫でてくる。
確かに感じてるけど、久しぶりなのに刺激強すぎなんだよ!!
なんか、そう考えたら少し悔しくなって。
気付いたら俺から顔を近づけていた。

額を合わせて、3秒静止。
二人の距離、約3cm。

「…焦らすね~」
「キスしてほしい?」
「…自分の方が物欲しそうな顔しといて、よく言うよな」
「んぅっ…」


今度は、優しく。まるで俺を女として扱ってるみたいに、優しく、ゆっくりとリズムをつくってくれてる。
あー、やっぱ将悟のキス、好きだなー…

なんて考えてたら、俺の股間に将悟の手が柔らかく触れた。
その瞬間、身体が大きくビクついたのがわかる。

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