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とあるホストの裏事情・完

第26章 トラウマ

前髪をかきあげられ、紅潮した顔が露になる。
額をくっつけ合って、何度も顔の角度を変えながら。
俺は幸せに浸っていた。


「んんっ、んぁ…首、さわるな…っ、は、ぁ…」

将悟の冷たい手が、俺の首を這う。
その度に俺は、なんとも言えない感覚を感じた。

「まっ、…て、ちょっと…冷た…」
「研斗は、身体熱いな。 冷やしてあげよっか」
「え… あっ、バカ!手ぇ入れんなって」

服の中に、将悟の手がするっ、と身体を這いながら入ってきた。
お腹や、背中、腰らへんをやわやわと撫で続けている。

「ひゃ、ぁ…っ、んっ… も、いいってそれ…っ」
「女の子みたいな声出た。撫でられてるだけなのにこっちも反応してるし」

デニムの上から、少し形のわかるようになったモノを撫でられる。
恥ずかしさが込み上げてきてそれを隠すけど、もうその行動の意味は皆無だ。

「…キツいでしょ。 ほら立って」
「…っえ、するの…?」
「……途中で無理だったら止めていい」
「……ん、」


手を引かれるようにして、ベッドに押し倒される。
将悟の色っぽい目が、俺を上から見ている。
あ~… この感じ久しぶりだな…
なんて思いながら、将悟の首に手を回した。

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