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とあるホストの裏事情・完

第27章 オーナー




「え、廃止!?」

あれから数十日程経ったある日。
店の中に俺ら全員の声が響き渡った。

「うん。 俺もいつかはああいうことが起きるのを予測して作ったプランだったから、やむを得ないよ」
「…オーナー、俺のせいっすよね…」


廃止、というのは他でもなく、「男性ルーム」のことだ。
ああいうこと、と言われたものは、俺の…事件だ。
これ以上あのような事件が起きないようにするにはそれが最善策かもしれないけど…
男性ルームをなくすことによって営業成績も変わってくるだろうし、それに伴って金だって…


「いや、違うよ研斗だけの責任じゃない」
「でも…、」
「俺だって、半端な気持ちで始めたことだよ。 責任はこっちにも充分ある」
「…オーナー、俺は廃止には納得すよ」

重たい空気の中、そう言葉を発したのは将悟だった。

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